直前期の答練で意識していたこと
意識していたこと
私が直前期の答練で意識していたことは、問題のランクが見極められるようになることと時間内にランクの高い問題をどれだけ効率良く解答することができるようになるかです。
問題のランクを見極められるようにする
税理士試験の実際の採点基準が公表されていないため真実は明かされてはいないですが、予備校の説明では正答率の高い問題や基本的な理解度合いが分かる問題には配点が多く、正答率の低い問題や不備がある問題は配点がなかったり圧縮されたりするなど言われております。よって予備校が提示する問題のランク(Aランク、Bランク、Cランクなど重要性の目安)の高いものほど仕留めていくのが合格への鉄則となります。答練で問題へのランクの見極めを行い、本試験の問題ですぐにランクの見極めができるようになるのが重要です。予備校や科目ごとの受講生の多さによっても異なりますが、答練の後に各問題のランクの記載されたものが掲示されたり、解答解説の中に「必ずできて欲しい問題、できればできて欲しい問題、できなくてもよい問題」などの表記や、講師から口頭でランクが言われたりするなどして、答練の中の問題のランクが分かります。計算問題においては、それぞれの問題のランクを確認しながら繰り返し解くことで、解こうとする問題がどのレベルのランクかが分かるようになります。また私は理論問題においては、予備校の問題ごとに提示するランクをベースとしつつも下記のような調整をしてランクの判定をしました。
理論問題におけるランク調整
・答練に出題された問題は捨て問題以外はBランク以上にする
・二大予備校両方の答練で出ていたら基本的にはAランクにする(二校とも抑えておくのがより万全)
・捨て問題や今回はできなくてよいと言われている問題(Cランク)でも、すぐ覚えられたり解答できるような内容はB-等に評価を上げる
・答練に出ていなくても暗記理論でのABランクはそのまま引き継ぐ(ただしこれは出ないだろうと強く言われていた場合はB-等に評価を下げる)
時間内に効率よく上位ランクを解答できるにする
税理士試験はほとんどの科目が時間が足りません。予備校でもくどいように言われているとは思いますが、限られた時間の中でランクの高い問題ほど優先して解答すべきです。私の知っている限りでは、答練の順位と実際の合格者の番狂わせは結構起こっています。上位10%に入っていたのにまさかの不合格、上位50-60%だったのに合格できた等はよくあります。私の個人的見解ですが、上位にいて落ちた方は本番でも、より上位を狙うがためにCランクの問題まで必死に取ろうとして時間を無駄にしてしまったり、解ける問題が多いのでランクの判定を軽視してしまい、本番で問題の解答順序を誤ってしまったりしたのが大きな理由ではないかと考えます。一方逆に下位だったのに合格できた方は、ランクの判定などの問題の取捨選択能力が身についたり、ABランクの重要な問題だけできるようにして、本番で解答できるものだけを解答したりした結果、合格できたのではないかと思います。ちなみに私も科目によっては答練で上位50%を下回ることが複数回ありましたが、時間内にランクの高い問題から解答することで見事合格できました。