ABランクを覚えたらCランクではなく他校のABランクを確認すべし
ABランクを覚えたら
税理士試験も直前期に突入です。順調な受験生だと理論のABランクをほぼ抑えているころでしょうか。このあとCランクを覚えに行くよりは他校のABランクで取りこぼしがないか確認したほうが良いです。Cランクは合格レベルの受験生でも覚えている人数はかなり少なくなります。なお書籍のランクと直前期のランクは少なからず異なるので、直前期のランクを基準に計画を立てましょう。
大手2校のABランクを抑える重要性
私はTAC生でしたので、「理論マスター」をメインとして覚えていましたが、大原の「理論サブノート」も発売と同時に読み比べていました。科目によって異なるとは思いますが、全体では2-3割、ABランクで1-2割カバーしている内容が異なります。私は「理論サブノート」のABランクで「理論マスター」に載っていない柱を「理論マスター」に書き写したり、貼り付けたりして覚えました。合格レベルの受験生はほぼ自身の学校のABランクは覚えてきています。しかしながら、片方の理論集のABだけを抑えておくと、もう片方の理論集が有利に出たときに、自身は書けない柱が出てきます。税理士試験の官報合格者の5-6割くらいが大原生、3分の1くらいがTAC生というのを考えると、自身に不利な出題の場合は一気に順位が落ちてしまいます。私が所得税法を合格した際に「損益通算」の計算の順序の出題がありました。当時片方には掲載があったのですが、もう片方には掲載がありませんでした。当時もう片方の受験生から落胆の声が溢れました。大原、TACのどちらを利用していたとしても毎年のようにどこかの科目でこういった声は漏れてきます。
覚えられないときは
試験において合格レベルの人たちがどの部分を解答してくるかは常に意識したほうが良いです。それを考えると大原、TAC両方のABランクは抑えておくのがベストでしょう。しかしながら自身の学校のABランクが覚えきれていない状況なら、まずは自身の学校のABランクを抑えたほうが良いと思います。ABランクの場合は理論は正確に書けないと減点されやすいと思いますので、中途半端な暗記は点数が伸びない気がします。