【開業記録】マンションの事務所契約
事務所契約は仲介ではなく不動産管理会社に依頼しました
私は自宅近くのマンションに税理士事務所を構えております。自宅近くの福岡大学の傍で開業するつもりでいて、開業の半年以上前から事務所にしたい場所を不動産情報サイト等から調べて、実際の場所まで見ていました。そうする中で今の事務所のあるマンションは断トツで事務所にしたいと思っていました。学生街の住宅街なので事務所可能物件は築年数の古い学生マンションやアパートのワンルームばかりだったのですが、今の物件は築年数は古いものの駅や福岡大学からも近く、部屋が2つあってお手頃な値段でした。この物件はもともとワンルームの部屋2つを間の壁を取り除いて1つの契約物件に変えたものです。また建物の3分の1くらいは事業用として使われていて、社労士事務所も入居しています。この物件ははじめ大手不動産仲介の広告で見つけたのですが、マンションに管理会社の案内の看板があったのと福岡の宅建協会のサイトのこの物件広告をこの管理会社が出していたので、仲介ではなく管理会社に直接電話しました。管理会社でも仲介手数料は同じ金額取られます。それでも管理会社でお願いしたかったのは、管理会社が大家とやりとりをするので、交渉がしやすいからです。交渉したい理由は2つです。1つ目は税理士開業の場合は実際の開業日よりもかなり早くに事務所予定地を記載した登録申請書を出すので、家賃発生日をできる限り遅らせたかったことです。2つ目はマンションを事業用として貸すかは大家さんの判断なのでで管理会社に依頼することでより説得しやすくなると期待しました。仲介の不動産屋さんを通すとこの間に入る人が増えるので、交渉がしづらくなります。
家賃発生は比較的長めに待ってもらえました
開業の場合は税理士登録申請書には事務所予定地を記載します。また正式な申込の際には契約書コピー等必要です。8月開業で6月には事務所予定地は確定させないといけませんでした。(なお九州北部税理士会では③の時の事務所予定地は変わってもいいとは言われました)私の場合はこの部屋にどうしても入りたかったので、5月上旬に物件の内覧をしたのですが、そこから家賃発生を50日近く待ってもらえました。管理会社に直接依頼したおかげだと思っています。
【私の登録スケジュール(事務所契約に係るもののみ)】
登録申請の実情は各地の税理士会でかなり異なりますので、ご注意ください。
①2021年4月30日 九州北部税理士会に税理士登録希望を伝えて資料郵送を依頼
②2021年5月11日・13日 事務所物件内覧等→すぐに契約審査申込
③2021年6月2日 正式な申し込みをするための仮提出(税理士登録申請書・履歴書のみ提出)
④2021年6月17日 事務所物件契約
⑤2021年6月28日 正式な税理士登録申込書類一式を提出(事務所契約書コピー・間取り図・写真なども提出)
⑥2021年7月1日 事務所物件入居(ここから家賃発生)
⑦2021年8月26日 税理士登録完了・税理士事務所開業
大家さんに税理士入居のメリットを伝えました
世間からは税理士は信頼されていると思うのですが、分譲マンションでは居住マンションで税理士事務所を営業していたため裁判で使用停止に追い込まれた事案があります。私の入居物件は分譲ではなく一人のオーナーが全部持っているので、分譲マンションのようにもめるケースはないかとは思ったのですが、大家さんの説得は必要と思いました。税理士でもマンションを貸してくれない大家さんがいたとブログなどで見たことはあったので、確実に入居させてもらえるべく下記のようなメリット等があると管理会社を通じて大家さんにアピールしました。
【税理士用事務所用に貸し出す大家さんのメリット等】
・世間的に信用のある仕事なので、他の入居者も安心できる
・頻繁に来客のある業種ではないので、それほど人の出入りはない
・固定費はほとんどかからず、顧客以外からも税理士会の紹介の仕事などもあり、家賃を滞納するリスクはない
・私自身は同じ場所で長く続けるつもりなので、大家さんに継続して家賃収入が入る
・新規顧客が事務所を探す際に大家さんの物件に空きがあれば勧めることができる
結果としてすぐに税理士事務所開業での賃貸の許可がでました。
税理士事務所開業してから近所の方にご挨拶にも行きましたが、分譲マンション裁判例のように嫌がられることはなく何も問題なかったです。