外国人とのメールで気をつけたこと
海外とのやりとりをされる事業者も増えていると思いますので、今回は外国人とのメールについて書きます。
ネイティブとのやりとり編
英語や中国語のネイティブの方と過去に仕事でメールをしていました。私は語学試験でそこそこの結果を出したレベルと言えるのですが、初めのうちはなかなかうまく伝わらなかったです。その一番の問題点は自身の日本語脳で、文法にだけにとらわれて文章を作成していたからです。中国の大学の留学生のクラスで中国語文章を作って発表していた時に日本人には通じたのですが、中国人の先生は半分くらい意味が分かっていなかったことがありました。日本人同士なら言葉や文化的センスの思考回路が同じだから伝わっても、他の国の人には伝わるとは限らないのです。なぜなら外国にはそもそも私の伝えたいことを表現する言い方があるのに私がそれを知らずにもしくは無視して自分で作ったら、その外国の方はこいつはおかしい言い方をしているなとか意味不明なことを言っているなとなってしまいます。英作文ではなく英借文を心がけようという話を受験時代に聞いたことがありますがまさにそれです。外国語で伝えたいならすでにある文章を借りてきて新しい文章を作ることで外国人に意味は伝わりやすくなります。下記に私の行った借文の方法を紹介します。
【借文の方法】
①メールのやりとりをしている相手の文章をこちらも使わせてもらう。
②ネット外国語辞書の例文を借文する
①については相手が使っている表現なので確実に伝わります。
②については辞書を伝えたい意味の単語を拾ってくるだけでなく、その単語の例文などまで見て、その言い回しまで正確に取り入れることが大事です。
私は英語ではアルクの英辞郎、中国語ではWeblioを使っていました。どちらも例文が多いので、借文しやすいです。紙の辞書や電子辞書は調べる時間がかかるのとコピーペーストが直接できないのでスピードの問題でネットの辞書を使っていました。ただし語彙数では紙の辞書や電子辞書の方が一般的には優れていると思います。
ノンネイティブとのやりとり編
私はネパール人との方と英語でメールをすることもありました。ネパールの公用語はネパール語ですので、ネパール人は英語のネイティブではありません。ただネパールは日本よりも英語が多用されていると聞いていてはおりました。しかしそのネパール人の伝えてくる英語は半分くらい分かりませんでした。一番の原因は主語や動詞が省略されていたことです。またノンネイティブのわりにはやたらと難しい表現も出てきました。難しい文章のWebの機械翻訳をそのまま使ってきたのかもしれません。また逆に私がネット辞書の例文から借文した表現が伝わらないことも多かったです。お互いノンネイティブですから相手に分かる表現で伝えなければいけません。そこでやりとりのルールを作りました。このようなルール作りで意思疎通もだいぶしやすくなりました。
【意思疎通のルール】
①文法的に正しい文章を作ってください。Please write a grammatically correct sentence.
②言葉は省略しない。Do not omit the word.
③簡単な表現を使ってください。 Please use a simple expression.
Google翻訳などのWEB翻訳を使う場合はできる限り短く、SVO(主語・動詞・目的語)を正確にして使ったり、ネット辞書から文章を引っ張ってくる場合も、できる限り簡単な表現がないかを探したりした方がいいです。調べた結果が自分自身が見たことのないような単語を含んでいる場合は、言葉を言い換えて簡単に伝えるのがノンネイティブ同士のメールやりとりのコツだと思います。